2016/01/25   

移住する上で考慮したいこと(1)

移住する国を決めるにあたって幾つかのキーポイントがあると思うのでポルトガルに住んで3年半経った経験からいくつか書き出してみたいと思います。
「7つの要素」
経済、VISA、言語、人々、安全性、気候、モチベーション
順番に見ていこうと思います。

経済

現地で生活をしていく上で大切なことはどのように生活費を作り出すかということがまず初めのポイントになると思います。
仕事の給料と物価の関係を見ると良いと思います。
長期滞在を考えるなら物価が日本に比べて安いから良いということではありません。
それにともなって給料も下がるのが一般的ですので実際の収支を考慮する必要があります。

それとパソコン、携帯、カメラなどのテクノロジー機器は日本で買った方が安かったりします。
例え同機種でもポルトガルでは日本よりも値段が高いです。
これはポルトガルの付加価値税が23%だからということではなく、それを差し置いてもだいぶ割高です。

そしてこういった世界で同様に販売されるものを買う場合は圧倒的に高所得の国の人々の方が買いやすいのは事実です。
それは給料に対する購入価格の比率が小さくなるからです。
ポルトガルでiPhoneを買おうとすると一ヶ月以上の給料を払わなくてはいけなかったりしますが持っている人は結構いたります。

それと現地に行ってから仕事を探そうとするならば最低賃金と失業率も考慮すると良いと思います。
ポルトガルでは修士課程を卒業しても仕事は見つからず、カフェやスーパーに履歴書を置いてきてもバイトとしてでも雇って貰えないという状況です。

VISA

いくつかのケースがあるかとは思いますが、主に観光VISA、学生VISA、就労VISA、配偶者VISAなどがあり、それによって在留許可の期間や形態が変わります。
どのように取得できるのかは国々によって変わってくるので良く確認をする必要があると思います。また更新についても条件があったりするので注意が必要です。
ヨーロッパ間で移動する際には、在留許可はあっても就労許可はないなどの場合になることもあり職に就けないという可能性もあります。
例えばドイツの在留許可があってポルトガルに移ったとしてもポルトガルでの就労許可が無いため仕事に就くことはできません。

言語

言語に関しては発音、文字、グラマーが大きなポイントになると思います。
日本人は特に発音に弱いのかなと思われます。
それは日本語の発音が乏しいため、微妙な音の違いが聞き取れないからだと思います。
そのため日本語は同音異義語がもの凄く多いと思います。
逆に日本語を学習している外国人はここで躓く人も多いのかと思います。
ポルトガル語の発音は英語のネイティヴスピーカーにとっても発音が聞き取れない人も多くいるようで難しい部類に入ると思われます。
文字とグラマーは書いて練習をすれば上達が目に見えてわかるのでいいのですが、発音は急に分かるようになるわけではないので時間がかかると思います。

国によっては皆英語が話すことができるので英語だけで十分だと思われる人もいるかもしれませんが、現地の言葉が話せる話せないで大きな違いがあると感じています。
滞在が長くなってくると必ずと言っていいほど現地語は話せるようになったかってプレッシャーをかけてくる人がいて、特に年配の方に多く見られます。
自分は恥ずかしながらポルトガル語は少ししか話すことができません。
外国人同士で集まっても皆、ポルトガル語で話そうとして自分が会話に入っていけないなどの場面にも遭遇します。
仕事だけではなく、日常でどれだけ溶け込んでいけるかということにつながっていくかと思います。
あまりに言語が難し過ぎると色々なところで苦労をすると思われます。

長くなるので次回続きを書こうと思います。
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