2019年は、日本では費税増税(2019年10月)を機にキャッシュレス元年などと言われていたようです。
筆者は2012年よりポルトガルに住んでおり、ポルトガルの実情などを書こうと思います。
結論から言うと、ポルトガルは日本よりもキャッシュレス化が進んでいるように思われます。
日本に住んでいないので、確かなことは言えませんが、日々の生活でキャッシュを使用する頻度が明らかに少ないからです。
たまに使用するのは、スーパー、カフェ、バーなどで5ユーロ以下の支払いをカード払い不可としている場合です。
現金で払うのは週に一度あるかないかといった具合で、それ以外は支払いにはデビットカードを使用しています。
いつからこうなったかというと思い出すのが難しいのですが、多分3、4年くらい前からだと思います。
友人達と夕食会に行って別々に会計をする時でも、カード払いが多いです。
フリーマーケットでもカード払いができるところも結構あります。
キャッシュレス化の利点
キャッシュレスの良い点を挙げたいと思います。
- 盗まれる心配がない
- 小銭が増えない
- お釣りの確認をする必要がない
- お釣りがないので支払い待ちとなる
- サイトで決済履歴が見れる
- 両替の必要がない
盗まれる心配がない
これは外国で生活しているということが挙げられます。
悲しくもポルトガルはヨーロッパの中でもスリの被害がとても多い国です。
特にリスボンやポルトの繁華街でその傾向が見られます。
そのため、大きな金額はなるべく持ち歩かないというのが常識となっています。
自分も一度6年ほど前に、4人組の男に脅され財布、携帯、カメラを強奪されたことがあります。
また友人は通りでナイフを持った男に脅され、それ以降、20ユーロ以上は絶対に持ち歩かないと決めています。
旅行をされる皆さんは本当に気をつけてください。
小銭が増えない
スリの関係もあってか、お財布はズボンの前ポケットに入る小さなものを使用しています。
お釣りの小銭が溜まって、膨らんだお財布を持ち歩く必要もありません。
お釣りの確認をする必要がない
たまにお釣りを間違えて渡されるケースがあります。
そのため、毎回しっかりと確認をするようにしています。
しかし、お釣りを受け取る必要がないのでその心配も無用です。
お釣りがないので支払い待ちとなる
バーなどでこういったケースがたまにあります。
特にコインが足りなくなってしまい、他の人がコインで支払いをしてくれるまで待たされることがあります。
これも、お釣りを受け取る必要がないのでこういったことは発生しません。
サイトで決済履歴が見れる
現金で払うとレシートを管理しない限り、何を買ったのかが後々分からなくなります。
しかし、銀行などのポータルサイトにログインすると、いつ、いくら、何に払ったのかがわかるので便利です。
一昔前は家計簿をつけていましたが、大変でやめてしまいました。
両替の必要がない
これは旅行をした際にとても重要なことです。
いつも現金をいちいち両替をする必要がありません。
海外に旅行中に全く現金を持ち歩かないということは現実的ではありませんが、例えばその国に滞在の最終日に、外貨の残高をいつも気にする必要がなくなります。
多めに両替をして残ってしまった外貨を、また日本円に両替し直すと2回も手数料を払うことになり損をします。
キャッシュレス化のマイナス要素
そういった便利な反面、悪い点も挙げておこうと思います。
カード払いになると、実感としていくら使っているのかが分かりにくいということです。
これは家計簿をつけるかウェブサイトで履歴を確認すれば良いのですが、そうでないと日々の生活でついつい使いすぎてしまう恐れがあります。
店舗側の機器のトラブルで使用ができなくなるということも考えられます。
しかし、そういった場面にはほぼなかったと思われます。
今後、キャッシュレス化が一層進むことが確実だと思われます。
世の中、無駄なものを無くしていこうという傾向になるため、利点の多いキャッシュレス化は素直な流れだと思います。
将来はICチップを体内に埋め込んで、そのチップをかざすだけで支払いができるようになるのでは想像します。
そして、ある意味カードも持ち歩かなくてもよくなる時代が来るのかなと思っています。