2019/02/26   

ポルトガルでアパートの賃貸に必要なもの

リスボンの財務局
基本的にNIFと呼ばれる税務番号と銀行口座が必要と言われます。
特に不動産屋を通すとほぼ必ずで、アパートのオーナーと直接契約する場合はオーナー次第になります。

NIFとはNúmero de Identificação Fiscalと呼ばれ、ポルトガルに住む人が持つ固有の税務番号になります。
SEFという移民局で居住許可証を申請や就職をする際には必須ですし、アパートの電気、水道、ガスなどの契約をする際にも必須になります。
スーパーやレストランなど支払いをする都度この番号を伝えると年末調整の時に払い戻されたりもします。
そしてこのNIF番号がないとポルトガル国内で銀行口座の開設ができません。

つまりアパートの契約をするにはまずはNIFを所得して、その後に銀行口座を開設する手順が必要となります。
先日このサイトを読んで頂いている方から依頼が届き、一緒にNIFの手続きと銀行口座の開設の手続きを行ってきたのでその時の経験を踏まえて書いています。

ポルトガルでのNIF取得

このNIF番号の取得には法律上では二つの条件が必要なようですが、ほとんどの場合三つ要求されるようです。
このあたりは担当者によって変わるようですので、3つ用意していくことをお勧めします。

  • 申請者のパスポート
  • 日本の住所を示すもの(国際運転免許証は写真とサインがあり住所がアルファベットで書かれているので最適です)
  • Representação fiscalと呼ばれる会計代理人の同行

ここで問題なのが会計代理人になります。
これはポルトガルに住んでいるポルトガルの国民もしくはポルトガルの永住権を持っている人でなくてはいけません。
その人が一緒に行って、その人が所持する市民カードもしくは居住証を見せ書類にサインをしなくてはいけません。
今回、自分はその条件に当てはまるので一緒に同行してサインをして来ました。

手続きはServiço de Finanças(通称フィナンサシュ)という場所に行って行います。
こちらを利用しました。

朝9時に営業開始だったので8:30に行って並びました。
10人くらいはすでにいたように思います。
ポルトガルの税務署
ポルトガルの税務署の番号札
番号札はDを取得してください。
自分たちの番は4番目でした。
その後に40分くらい待って10時前には手続きが終了したので実質20分もかかりませんでした。
ちなみに担当者は英語ができなさそうでした。
特別な質問はほぼされず全て問題なくNIF番号の入った書類が発行されました。

必要事項のリンク(ポルトガル語)

ポルトガルでの銀行口座開設

今回は、色々な人がおすすめしているActivoBankを選びました。
これはポルトガルのミレニウム(Milellennium)バンクが母体の銀行なので安心して利用ができます。
手数料や年間使用料はかからず、その場でカードを発行してもらえます。
250ユーロのデポジットを初めにしないといけませんが、その場で現金を受け取ってくれません。
そのため後ほど街中にあるATMで行うか、ミレニウムバンクの窓口で行えるようです。
口座開設に必要なものは以下の通りです。

  • NIF
  • パスポート
  • 日本の住所が特定できる番号(マイナンバーなどですが書類を見せる必要はないとのこと)

担当者は英語ができました。
そして申請をする前に、口座開設を依頼している人が英語ができるかということを聞かれました。
それは全てのやりとりが電話やメールなどで行われるため、英語ができないと厳しいということでした。

まとめ

NIF番号の取得と銀行口座の開設の2つの手続きを終えればアパートの賃貸契約に進むことができます。
2019年版のアパートや部屋の探し方、手続きやエリアについては今度また別の記事としてアップしようと思います。

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