2016/02/29   
Category: その他

都市の生活の質ランキング

毎年Mercer(マーサー)という世界最大の組織/人事マネジメント/コンサルティング会社がこのランキングを行っています。
2015年のランキングも先週発表されました。
10つの項目を元に順位付けが行われています。

1. 政治/社会環境(政治の安定性、犯罪、法の施行など)
2. 経済(貨幣交換の規定、銀行サービス)
3. 社会文化的な環境(メディアの有用性と検閲、個人の自由の制限)
4. 医療/健康(医薬品とサービス、感染症、汚水、廃棄物処理、空気汚染など)
5. 学校/教育 (インターナショナルスクールの基準と有用性)
6. 公共サービス/交通機関(電気、水、公共交通機関、交通渋滞など)
7. 娯楽(レストラン、劇場、映画館、スポーツ、レジャーなど)
8. 消費者商品(食品や日用品の入手のしやすさ、車など)
9. 住居(賃貸、家庭設備、家具、メンテナンスサービス)
10.自然環境(気候、自然災害の記録)

*各データのヘッダーの矢印をクリックすると並べ替えができます。

因みにウィーンは5年連続の一位ということです。
自分は一度行ったことがありますが、確かに住み心地は良さそうな印象を受けました。
手頃な大きさの都市で交通機関が充実していて、美術館なんかの娯楽施設が充実していて安全であるというのは感じ取れました。
失業率が軒並み高いヨーロッパにおいてオーストリアは5%代を維持しているのは凄いことだと思います。
政治、医療、教育などは数年住んでみないとわからないところがありますが全ての点において優れているのだと思います。

スイス、ドイツ、オセアニア、カナダ、スカンジナビアの都市が思った通り高い順位にいます。
アジアに関しては26位のシンガポールが最高位で、次の東京が44位ですので世界的に見たら低いという印象です。
アメリカに関しては28位のサンフランシスコが最高位で、34位のボストンと35位のホノルルと続きます。
世界に影響力を持つアメリカですが住むという観点からみるとまだまだ

そして37位のパリに始まり39位のロンドン、41位のミラノ、44位のニューヨークと観光として有名な都市が並びます。
そう考えると基本的に観光都市のはあまり高い順位に位置していないということがわかります。
訪れることと住むのでは大きな違いがあるということが伺えます。
都市計画も観光客に目を向けるのかと地元の人に目を向けるのかの比重でも変わってくるのかと思います。
基本的に観光都市はサービス、交通機関、娯楽は充実するように思いますが、犯罪、物価、住居、空気・環境汚染なんかで点数があまり良くないのだと思います。

移住を考えている方にとってはどの項目が重要になってくるかは変わってくるとは思いますが参考になればと思います。
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