2日目はトーレシュベトラシュからオビドシュまで35kmの距離です。
朝起きたら足が固まってしまったかのように動けませんでした。
しかしストレッチをするとどうにかトイレまで歩いていくことができました。
ひまし油が少しは効いたようですが引き続き足の痛みはありました。
朝食が含まれていなかったので近くの市場に行きました。
日曜日の朝でしたがカフェには年配の方達がいてワインを飲んでいました。
朝食を食べて果物を買って出発しました。
前日50km歩いてだいぶ稼げたのでこの日は楽勝だろうと思っていたのですが、足の痛みで全然ペースがあがりませんでした。
少し歩いては休んでの繰り返しになってしまいました。
半分過ぎた頃にはどこで止めるかって何度もくじけそうになりました。
次の街まで行ってみようというのを繰り返しどうにか頑張りました。
この旅を始める前は歩いている間に時間がたっぷりあるのでいろいろなことを考えることができるだろうと思っていました。
実際始めはそうだったのですが疲れと暑さと足の痛みと荷物の重さに余裕がなくなっていく自分がいました。
普段生活をしているとものすごい量の情報が日々入ってきてフィルターをしないと情報で溢れかえって処理ができなくなってしまします。
その中で何が重要で何がそうでないかを判断するのが難しかったりします。
しかし、自分を過酷な状況に追い込むと自然と考えるのは自分にとって何が一番大事なのかということです。
これはとても重要な過程でこの旅をやって一番良かったなと思えることでした。
なにはともあれなんとかたどり着くことができました。
遠くからオビドシュの城のてっぺんが見えたときは感動しました。
城の中に入ると思ったよりも人が多くいてびっくりしました。
運良く中世フェアがやっているときに来たようで、夜の1時まで開催しているとのことでした。
しかもなんとここでポルトガル人の友人とばったり遭遇しました。
リスボンから歩いてきたよと言ったらかなりびっくりされました。
エントランスにはいると当時の服装をした人たちが音楽を演奏しながらパレードを行っていました。
その他にはステージがあったり、市が開かれ革製品やアクセサリーなどが売られていました。
そして煙を立てて美味しそうにグリルをしているお店が結構ありました。
騎士達が馬に乗って槍や剣を使ったパフォーマンスも楽しめました。
らくだを初めて生で見たような気がします。
その2ヶ月後にモロッコでらくだに乗るとはこのときは考えもしませんでした。
すでに夕日に近ずいており帰りのバスの時間を気にしないといけなかったので2時間しか入れなかったのですがとても楽しめました。
さすがに歩いて行く人はいないと思うので、途中経過は省いてしまいました。
たまたま自分は歩くということに自信があったのでそれで何か挑戦をしたいと思ったときにこの歩き旅の計画を立てて実行してました。
目標を持ってそれに向かって必死に頑張って何かを成し遂げるということはすごく良いことだと思います。
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