分かりやすく、値段が安く、本数の多い地下鉄が一番便利です。
世界遺産のあるベレン地区へは地下鉄が通っていないので、トラム、電車またはバスが利用できます。
メトロ、トラム、バス、ケーブルカーのチケットは3種類あります。
電車のチケットに関してはこちらで説明します。
- 1回券 – 使用開始時刻から60分有効でメトロとバスの乗り継ぎも可能。メトロの改札を続けて出たり入ったりすることは不可。
- 1日券 – メトロ、トラム、バス、ケーブルカー全て利用可能で使用開始時刻から24時間有効。
- Zapping – 金額を指定してチャージするタイプで3、5、10〜40ユーロ。乗車毎に機械にかざして使用。一回の運賃が1回券よりも安くなる。チャージしたものはメトロ、トラム、バス、ケーブルカー、電車で共通で使用可能。
種類 | メトロ | トラム | バス | ケーブルカー |
---|---|---|---|---|
1回券 | 1.5 | 3.0 車内購入 1.5 事前購入 |
2.0 車内購入 1.5 事前購入 |
3.8(2回券) |
1日券 | 6.4で共通 | 6.4で共通 | 6.4で共通 | 6.4で共通 |
Zapping | 1.33 | 1.35 | 1.35 | 1.35 |
単位は全てユーロ(€)
電車込みの一日券はこちらを参照
サンタジュシュタのリフトは5.3ユーロで2回分のチケットです。
車内購入チケット以外はチップの入ったカードに記録されるため、最初のときはこのLisboa VIVA Viagem Cardを0.5ユーロで購入しなくてはいけません。
これはトラム、バス、ケーブルカー、電車などの車内では購入ができないのでメトロまたは電車の駅にある券売機またはカウンターで購入する必要があります。
券売機は英語での表記に切り替えることができます。
タッチパネルの左下にあるイギリスの国旗を押します。
そしてBUYかCHARGEを選びます。
BUYとはチケットを書き込むためのカード0.5ユーロが上乗せされます。
初回は必ずこのBUYを選んでください。
次回からはこのカードを券売機に乗せてCHARGEをすることができます。
地下鉄(メトロ)
一番分かり易く利便性が良いのは地下鉄です。
4つの路線があり、レッドライン(Vermelha)、ブルーライン(Azul)、グリーンライン(Verde)、イエローライン(Amarela)という名前が付いています。
グレーは電車の路線です。
*グリーンラインのArroios駅は現在工事中のため停車しません。
この白い範囲内であれば他のラインに乗り換えをしても1時間以内なら一律の金額で乗ることができます。
ラッシュアワー時は5分毎くらいで、それ以外は6〜12分くらいの間隔で運行しています。
時刻表に関しては時間帯別で何分間隔で運行ということしか表示されていません。
6:30に運行開始で、1:00に始発駅を出発したものが終電になります。
覚えておくと良いのは乗り換えが出来る駅です。
特にレッドラインとグリーンラインの交差するアラメダ、ブルーラインとグリーンラインの交差するバイシャ シアード、ブルーラインとイエローラインの交差するマルケシュ ド ポンバルは良く使用することになると思います。
トラム(Carris)
12E、15E、18E、25E、28Eという5路線が運行しています。
詳しい路線図はCarrisのホームページからダウンロードできます。
- 12E: フィゲイロ広場 – サン ジョルジュ城 – フィゲイロ広場(出発点に戻って来る)
- 15E: フィゲイロ広場 – サントシュ – アルカンタラ – ベレン – アルジェシュ
- 18E: カイシュ ド スードレ – サントシュ – アルカンタラ – アジューダ墓地
- 25E: テレイロ ド パソ – エシュトレーラ公園 – カンポ ド オーリク
- 28E: マルティン モニシュ – アルファマ – サン ジョルジュ城 – バイシャ シアード – エシュトレーラ公園 – カンポ ド オーリク
ベレン地区に行くときはトラムが便利なので15Eを覚えておくと良いと思います。
またアルファマ、サンジョルジュ城へは28Eが便利です。
28Eは歴史的な観光スポットを通るため観光客に特に人気があります。
そのためスリの被害に合う人が多発しているようですので気をつけてください。
トラムの車種は2つあり小型で1両編成の古いデザインをそのまま生かした改造型と車両が連なったモダンなデザインの新型があります。
改造型のトラム
乗り方
手を上げてドライバーに乗る意思表示をしないと止まってくれません。
- 改造型:入り口は前方の一つのみで、後方のドアは出口専用
- 新型:出入り口が複数あり、どこから乗り降りしても良い
車内でのチケット購入
- 改造型:ドライバーから直接購入
- 新型:車内にある券売機にて購入
車内で購入すると2倍するので、事前にチケットをメトロもしくは電車の券売機またはカウンターで購入することをお強くおすすめします。
チャージされたチケットを持っている場合は、車内に設置されている機械でアクティベートしてください。
- 改装型:入り口近くに一つのみ
- 新型:車内に複数あり
下車する際は車内にあるSTOPボタンを押してください。
改造型トラムの車内
トラムとバス(Carris/7xx番台)では素晴らしいことにフリーWi-Fiが利用できます。
「Wi-Fi CARRIS」というネットワークを選択してください。
スライドバーをオンにして「CONECTAR」をクリックすると接続できます。
これは乗車しなくでも接続できますので、停車しているトラム、バスの付近に行って使用できてしまいます。
ちょっとした調べものをするのに良いかと思います。
バス(Carris)
路線数が多くカバーをしている場所が多いので地下鉄やトラムがなどが通っていない場所へ行く際には便利です。
路線図(PDF)
7xxがバスの路線になります。
丸印の白抜き数字は始発点と終点を表しています。
Carrisのサイトにて路線のルートと時刻表の詳細が検索できます。
乗り方
手を上げてドライバーに乗る意思表示をしないと止まってくれません。
入り口は前方の一つのみで、後方のドアは出口専用です。
車内でのチケット購入
ドライバーから直接購入します。
チケットは車内でも購入できますがトラム同様に割高になります。
チャージされたチケットを持っている場合は、車内に設置されている機械でアクティベートしてください。
入り口近くに二つあります。
深夜バス
全ての路線がカイシュドゥスードレが始発点もしくは終点になっていて201、202、206、207、208、210の6路線があります。
深夜バスの路線図(PDF)
0:30から5:30までの1時間間隔で運行していると考えて良いです。
ケーブルカー(Carris) – 実際には坂を行き来するトラム
リスボンには3つのケーブルカーがあります。
- グロリア線 – 観光客が一番使いそうでサンペドロドアルカンタラ展望台に行くのに便利
- ビカ線 – 一直線に続く坂にあり写真映えする
- ラブラ線 – 場所柄もありますがどちらかというと地味な感じ
どの路線にしてもゆっくり歩いて10分程度で登れてしまいます。
歩きながらケーブルカーを写真に撮っている方が楽しめるかなと思います。
電車(CP)
市内の移動はメトロとトラムが便利なので、電車は主にシントラやカシュカイシュ、エシュトリルなどのリスボン市外に行く際に利用することになると思います。
平日の日中は10分毎でそれ以外は20〜30分くらいの間隔で運行しています。
リスボンの電車マップ
真ん中のトライアングルの部分が少々分かり難いので説明をします。
Rossioから出発する電車は全てComplide -> Benficaと進みSintra方面に行きます。
Entrecampos->Sete Riosと進んで行く電車はSintra方面行きとAlcantara-Terra行きのものがあります。
チケット購入
各駅にある券売機もしくは窓口で購入します。
車内で購入することはできないので、上記に書いた必ずチップの入ったLisboa VIVA Cardの以下のいずれかのチケットを購入しておかなければいけません。
メトロやトラム用にすでに購入してある場合はそのLisboa VIVA Cardを使用できます。
1回券
金額はゾーン制になっています。
参考例(PDF)
ゾーン | 金額 |
---|---|
1 | 1.35 |
2 | 1.65 |
3 | 1.95 |
4 | 2.25 |
5 | 2.55 |
6 | 2.85 |
7 | 3.15 |
8 | 3.45 |
ロシオからシントラへ行くにはゾーン4つ分となります。(Zappingの方が安い)
ロシオからカシュカイシュへ行くにもゾーン4つ分となります。(Zappingの方が安い)
1日券
シントラやカシュカイシュへの乗車が含まれメトロ/バス/トラム/ケーブルカーとの共通で10.55ユーロです。
Zapping
90分以内であればどの路線でも1.9ユーロで乗車できます。
そのためゾーン3以上になる場合にはZappingの方が安くなります。
このCPの検索ページで時刻表と運賃を確認できます。
また料金の詳細はCPの料金ページを参照してください。
乗り方
改札のゲートがある駅とない駅があります。
ゲートがない駅は券売機の近くにアクティベートする読み取り機があるのでそこにタッチをしてください。
電車はCPの他にFertagusという会社のものも運行しています。
そちらの電車には上記のチケットでは乗れないので気をつけてください。
主にリスボンの4月25日橋を渡って対岸に行く場合やセトゥーバルなどに行く時に使用します。
タクシー
街中のタクシーの数は結構多いです。
電車や地下鉄の乗り換え駅の近くにはたいていタクシースタンドがあります。
24時間営業しているのでナイトライフを楽しんだ後はタクシーを利用するのが良いと思います。
しかし、各バーなどが閉まる2時前後など時間帯によっては結構な時間待たないといけないかもしれないです。
運賃に関しては日本に比べ安く、初乗りが3.9ユーロなので近場までで3、4人で乗れば地下鉄よりも安くなります。
平日の6:00から21:00まで
初乗りは3.25ユーロで1kmあたり0.47ユーロです。
1時間ドライバーを待機させると14.8ユーロです。
平日の21:00から6:00までと土日祝日
初乗りは3.9ユーロで1kmあたり0.56ユーロです。
1時間ドライバーを待機させると14.8ユーロです。
そしてトランクへ荷物を入れるとオプション料金として1.6ユーロ取られますが、無理に座席に大きな荷物を運ぶのは止めたほうが良いです。
個人の車を使用している人もいるので、荷物で座席が傷つけられるのを嫌がります。
チップはあげる必要はないですが、端数を渡すと喜んでくれたりします。
あまりぼられることはないかと思いますが、ときには端数のおつりを渡さないドライバーやおつりが無いと言い切るドライバーもいるので注意してください。
配車サービス
リスボンでもUberやTaxifyの利用ができます。
ボート
リスボンのカイシュ ドゥ スードレから対岸のカシーリャシュへボートで行くことができます。
所要時間はおよそ10分くらいです。
Lisboa VIVA Viagem Cardが利用可能でZappingで1.26ユーロです。
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